定性調査とは、一定の属性によって分けられたグループや個別のユーザーに質問する形式で行います。これにより、単なる数値や割合ではなく、マーケティング対象のサービスに関する「なぜ」や「どのように」といった数値化しにくい情報を知ることができます。換言すればイエスやノーでは分からない情報とも表現できます。
マーケティングリサーチにおける定性調査のメリットは、サービスを提供する企業が把握できなかった動機や視点などを通して新たな商品開発に活かせることです。ただし、サンプル数が少ないと普遍性に問題が生じたり、質問のしかたによって結果がことなるなどデメリットもあります。たとえば働き盛りの人を対象にしたサービスについて、個別の質問により、若い人が利用していると判明した場合、さらに多くの若い人を取り込むため若い人向けの広告に変更することが可能です。マーケティングリサーチは調査方法を使い分けることで、サービスの質や販売数量を向上させられるのです。
よく市場調査と同じような言葉としてマーケティングリサーチを使うことがありますが、実は違います。マーケティングリサーチでは今後の市場の動向やニーズの把握をするための情報収集をすることです。市場調査と同じく製品開発やサービスの販売促進などに役立つ情報を集めて集計することは同じですが、現在の状況を把握してから将来予測や分析などにも活用します。
今後の市場やニーズの把握には欠かせないことで、定性調査や定量調査などもありますが他にも色々あります。その一つが製品テストで、顧客に販売している製品やこれから発売予定の製品を使ってもらって、評価を得ます。製品に対しての客観的な評価と課題に関して情報が得られて、今後の販売や開発の戦略で活用出来ます。次に事前事後調査で、広告キャンペーンなどプロモーションの実施前後の認知度、ブランドイメージなどを比べて結果を検証します。
製品テストの一種にはホームユーステストもあり、試供品を家庭に配布してから一定期間使ってもらい、結果を記録して製品に対しての評価や課題の情報が得られます。